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オリンピックの身代金(下)(角川文庫) 奥田 英朗 (著) |
急死した兄の背中を追うようにオリンピック会場の建設現場へと身を投じた東大生・島崎は、労働者の過酷な現実を知る。そこには、日本が高度経済成長に突き進む陰でなお貧困のうちに取り残された者たちの叫びがあった。島崎は知略のすべてを傾けて犯行計画を練り、周到な準備を行う。そしてオリンピック開会式当日、厳重な警備態勢が敷かれた国立競技場で運命の時を迎える! |
オリンピックの身代金(上) (角川文庫) 奥田 英朗 (著) |
昭和39年夏、東京はアジア初のオリンピック開催を目前に控えて熱狂に包まれていた。そんな中、警察幹部宅と警察学校を狙った連続爆破事件が発生。前後して、五輪開催を妨害するとの脅迫状が届く。敗戦国から一等国に駆け上がろうとする国家の名誉と警察の威信をかけた大捜査が極秘のうちに進められ、わずかな手掛かりから捜査線上に一人の容疑者が浮かぶ。圧倒的スケールと緻密なディテールで描く犯罪サスペンス大作。 |
三秒間の死角 下(角川文庫) アンデシュ・ルースルンド(著) |
政府上層部がとったパウラ切り捨て策は、彼が潜入捜査員であることを刑務所内に暴露することだった。たちまち裏切り者に対する容赦ない攻撃が始まる。とっさに刑務所長を殴打して、みずから完全隔離区画へ収容されたパウラだったが、そこも安全ではなかった。ここに至り、パウラは入所前に準備した計画を発動させることを決意する。生き延びるために彼がとった行動は、誰にも想像さえつかない緻密、かつ大胆なものだった! |
三秒間の死角 上(角川文庫) アンデシュ・ルースルンド(著) |
犯罪組織の中枢にまで潜り込んだスウェーデン警察の潜入捜査員パウラ。組織に与えられた任務は、刑務所内に麻薬密売の拠点を作ることだった。秘密裏に政府上層部のお墨付きを得たパウラは、巧妙な手段で麻薬を所内に持ち込み、ライバル業者を蹴落として商売を始めた。だが、パウラの正体を知らないまま、入所前に彼がかかわった殺人事件を捜査するグレーンス警部の追及の手が迫るのを知った政府上層部は非情な決断を下す…。 |
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切開 表御番医師診療禄1(角川文庫) 上田 秀人 (著) |
5代将軍綱吉の治下、表御番医師として江戸城中の診療に努める矢切良衛。ある日、大老堀田筑前守正俊が若年寄の稲葉石見守に斬殺される事件が起こるが、良衛は様々な不審を抱き、真相追究に乗り出す。しかし、堀田家を訪れた良衛は、何者かの襲撃に遭ってしまう。果たして事件の裏に隠された陰謀とは―。 |
夜までに帰宅 (角川ホラー文庫) 二宮 敦人 (著) |
エネルギー戦略の失敗から、日本では19年前に「夜」制度が導入された。節電のため夜間は電力の供給が完全に途絶え、外出は禁止。通信・警察・医療機関も全停止する。親に内緒で、冒険気分で「夜」の吉祥寺に出た高校生・アキラと仲間たち。だが彼らは知らなかった。「夜」には「何か」が目を覚ますことを―。 |
雀蜂 (角川ホラー文庫) 貴志 祐介 (著) |
11月下旬の八ヶ岳。山荘で目醒めた小説家の安斎が見たものは、次々と襲ってくるスズメバチの大群だった。昔ハチに刺された安斎は、もう一度刺されると命の保証はない。逃げようにも外は吹雪。通信機器も使えず、一緒にいた妻は忽然と姿を消していた。これは妻が自分を殺すために仕組んだ罠なのか。安斎とハチとの壮絶な死闘が始まった―。 |
獅子の城塞(単行本) 佐々木 譲 (著) |
天正遣欧使節団とともに、長崎を出航して二年半。異国の地で貪欲に西洋の技を身につけていく次郎左。言葉の壁を実力で乗り越え、普請現場で、たちまち名を上げていくが…。嫉妬の目、密告、逃避行、戦乱の日々。帰国を夢見つつも、イスパーニャ軍の暴虐に反旗を翻すネーデルラント共和国軍に力を貸し、鉄壁の城塞を築き上げた男の波乱の生涯! |
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神君家康の密書(新潮文庫) 加藤 廣 (著) |
関ヶ原の合戦を前に、東軍最強を誇る猛将・福島正則が徳川家康に申し入れた秘密協定。家康は意外にも密約を呑み、起請文を書くことに同意した。取引は成功し、天下の帰趨はここに決したが……。仕掛けあう豊臣恩顧の大名たち、陰で糸を引く家康の水も漏らさぬ諜報網。京極高次、柴田勝家、福島正則――戦国覇道のキャスティングボートを握り、歴史の大逆転に関った三武将の謀略秘話。 |
黒田如水 (角川文庫) 吉川 英治 (著) |
東に織田信長、西に毛利輝元の勢力に挟まれてた城主・小寺政職。家老の官兵衛は、さっそく信長との仲介を羽柴藤吉郎へ頼みに行く。そこで軍師・竹中半兵衛と出会ったことにより、運命の歯車が廻り始める…。 |
ヒア・カムズ・ザ・サン(新潮文庫) 有川 浩 (著) |
編集者の古川真也は、特殊な能力を持っていた。手に触れた物に残る記憶が見えてしまうのだ。ある日、同僚のカオルが20年ぶりに父親と再会することに。彼は米国で脚本家として名声を得ているはずだったが、真也が見た真実は―。 |
ガンコロリン(単行本) 海堂 尊 (著) |
ついにガン予防薬完成! と思ったら……鬼才炸裂のメディカル・エンタメ傑作集! 医学とは悪食の生命体である――夢の新薬開発をめぐる大騒動の顛末を描く表題作ほか、完全な健康体を作り出す国家プロジェクトに選ばれた男の悲喜劇を綴る「健康増進モデル事業」、医療が自由化された日本の病院の有様をシニカルに描く「ランクA病院の愉悦」など、奇想の中に医療の未来を映し出す海堂ワールドの新機軸! |
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さよならを待つふたりのために(単行本(ソフトカバー)) ジョン・グリーン (著) 金原瑞人(翻) |
ヘイゼルは十六歳。甲状腺がんが肺に転移して以来、もう三年も酸素ボンベが手放せない生活。骨肉腫で片脚を失った少年オーガスタスと出会い、互いにひかれあうが…。死をみつめながら日々を生きる若者の姿を力強く描く、傑作青春小説。 |
Sの継承(単行本) 堂場 瞬一 (著) |
1963年、五輪前夜に人知れず計画されたクーデター。2013年、警察を翻弄する連続毒ガス事件。時空を超えたふたつの事件を繋ぐミッシングリンクは白骨死体と「S」。その正体とは!? |
海と月の迷路 (単行本) 大沢在昌 (著) |
海に浮かぶ「密室」殺人者はここにいる。昭和34年。満月の夜に不審な死を遂げた少女。若き警察官が追うものは殺人鬼の“幻影”か。わずかな土地に五千人がひしめく炭坑の島。少女の事故死を疑う若き警察官・荒巻の“許されざる捜査”は、しきたりや掟に支配された島に波紋を広げていく。警察の正義は守られるのか。次の満月―殺人者はふたたび動き出すのか。 |
光秀の定理 (単行本) 垣根 涼介 (著) |
永禄6年、京都。3人の男たちが出会った。貧乏侍・新九郎、なぞの坊主・愚息、浪人中の明智光秀。やがて3人は歴史の重い扉を開いていく。戦国の世に一瞬の光芒を遺した男たちの軌跡を描いた新感覚の歴史小説! |
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レイク・クローバー(単行本) 楡 周平 (著) |
血が湧いている。いや、蠢(うごめ)いている。 ミャンマーの僻地・レイク・クローバーで天然ガス探査技師が死亡した。一夜にしてミイラ化した死体。原因はまったくの不明。
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日本の医療 この人を見よ 海堂 尊 (著) |
「動かなければいけないときは動く」の信念で、埼玉県の交通事故死激減の立役者となった救命救急医。自ら開発した器具で三~四分で終わる白内障手術を行う眼科医。相対的倫理より患者の人生を重視する代理出産の旗手‥。日本の医療を動かす人たちをゲストに招いたトーク番組、「海堂ラボ」をついに書籍化。 |
傷 (単行本) 堂場 瞬一 (著) |
膝の手術に失敗したプロ野球界の看板選手。再起を目指すなか、「わざとミスをされた」と担当した医師を刑事告発するという前代未聞の事態に。そしてスポーツ医学界の権威だった担当医は失踪する。警察、新聞はそれぞれの筋から探るが、真相は見えない。成果に飢える若手刑事とアラサー女性記者の意外なコンビが成立するのか。 |
襲名犯(単行本) 竹吉 優輔 (著) |
十四年前、ある地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。逮捕後、その美貌と語り口から、男には熱狂的な信奉者も生まれたが、やがて死刑が執行される。彼の「死」は始まりにすぎななかった。そしていま、第二の事件が起きる―。 |